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Windowsのパッケージ管理ツール Scoop の使い方

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2026-04-05
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Windowsで開発環境を整える際、多くのツールを一つずつ公式サイトからダウンロードしてインストールするのは手間がかかります。 そんな時に便利なのが、MacのHomebrewのようにコマンドラインからツールを管理できる「Scoop」です。

この記事では、Scoopのインストール方法から主要なコマンド、バケットの追加方法まで詳しく解説します。


Scoopとは?

Scoopは、Windows向けのコマンドライン・インストーラーです。 以下のような特徴があります。

  • 管理者権限が不要: ユーザーディレクトリ(デフォルトは ~/scoop)にインストールされるため、環境を汚しにくい。
  • パスの自動通し: インストールした実行ファイルへのパスを自動的に設定してくれます。
  • 依存関係の解決: 必要な依存ツールも一緒にインストールしてくれます。
  • 簡単にアンインストール: コマンド一つでクリーンに削除可能です。

インストール方法

ScoopのインストールはPowerShellから行います。

1. 実行ポリシーの変更

まず、PowerShellでスクリプトの実行を許可する必要があります。管理者権限ではない通常のPowerShellで以下のコマンドを実行してください。

Set-ExecutionPolicy -ExecutionPolicy RemoteSigned -Scope CurrentUser

2. インストールコマンドの実行

次に、以下のコマンドを実行してScoopをインストールします。

irm get.scoop.sh | iex

インストールが完了したら、scoop help と入力してヘルプが表示されれば成功です。


基本的な操作コマンド

よく使う主要なコマンドを紹介します。

ツールの検索 (search)

インストールしたいツールがあるかどうかを検索します。

scoop search <アプリ名>

ツールのインストール (install)

ツールをインストールします。

scoop install <アプリ名>

例: scoop install git

インストール済みツールの一覧 (list)

現在Scoopでインストールされているツールを確認します。

scoop list

ツールの更新 (update)

Scoop本体やインストール済みのツールを更新します。

# Scoop本体の更新(最新のアプリ情報を取得)
scoop update
 
# 特定のアプリを更新
scoop update <アプリ名>
 
# すべてのアプリを一括更新
scoop update *

ツールのアンインストール (uninstall)

不要になったツールを削除します。

scoop uninstall <アプリ名>

バケット (Buckets) の追加

Scoopでは、アプリの配布元を「バケット」と呼びます。標準では最小限のツールしか含まれていませんが、有名な「extras」バケットを追加することで、Google ChromeやVS Codeなどもインストールできるようになります。

おすすめのバケット追加

よく使われる extras バケットを追加するには以下のコマンドを実行します。

scoop bucket add extras

その他の主要バケット

  • versions: 旧バージョンのアプリ
  • php: PHPの各バージョン
  • nerd-fonts: プログラミング向けのフォント
  • nirsoft: NirSoftの便利ツール群

コマンド詳細一覧

Scoopで使用できる全コマンドの一覧と、それぞれの基本的な使い方です。

基本操作

  • install: アプリをインストールします。
    scoop install <app>
  • uninstall: アプリをアンインストールします。
    scoop uninstall <app>
  • search: 利用可能なアプリを検索します。
    scoop search <query>
  • list: インストール済みのアプリ一覧を表示します。
    scoop list
  • update: アプリやScoop自体を更新します。
    scoop update [app] # 特定のアプリ
    scoop update *     # 全アプリ
  • status: アプリの更新状況やエラーを確認します。
    scoop status

アプリの管理・情報

  • info: アプリの詳細情報(バージョン、ウェブサイト、依存関係など)を表示します。
    scoop info <app>
  • home: アプリの公式サイトをブラウザで開きます。
    scoop home <app>
  • cat: アプリの定義ファイル(マニフェスト)の内容を表示します。
    scoop cat <app>
  • depends: アプリのインストールに必要な依存関係を表示します。
    scoop depends <app>
  • prefix: インストールされたアプリのパスを返します。
    scoop prefix <app>
  • which: 実行ファイル(shim)の実際の場所を確認します。
    scoop which <command>

アップデートの中止と再開

  • hold: アプリの更新を無効化(固定)します。
    scoop hold <app>
  • unhold: アプリの更新の無効化を解除します。
    scoop unhold <app>

システム・環境管理

  • bucket: バケット(リポジトリ)を管理します。
    scoop bucket list            # 一覧表示
    scoop bucket add <name> [url] # 追加
    scoop bucket rm <name>        # 削除
  • alias: オリジナルのエイリアス(別名)を作成・管理します。
    scoop alias add <name> <cmd>
    scoop alias list
  • config: Scoopの設定を取得・変更します。
    scoop config proxy localhost:8080 # 例: プロキシ設定
  • checkup: システムの潜在的な問題をチェックします。
    scoop checkup
  • cleanup: 古いバージョンのアプリを削除してディスク容量を確保します。
    scoop cleanup [app]
  • cache: ダウンロードキャッシュの確認や削除を行います。
    scoop cache show
    scoop cache rm *
  • reset: アプリの競合を解決するために設定(shim)をリセットします。
    scoop reset <app>
  • shim: Scoopの実行ファイル(shim)を操作します。
  • virustotal: アプリのハッシュやURLをVirusTotalでチェックします。
    scoop virustotal <app>

開発・高度な機能

  • create: カスタムアプリのマニフェストを作成します。
    scoop create <url>
  • download: アプリをインストールせずにキャッシュフォルダにダウンロードします。
    scoop download <app>
  • export: インストール済みのアプリやバケットの情報をJSON形式で出力します。
    scoop export > my_apps.json
  • import: exportしたJSONファイルからアプリ、バケット、設定を復元します。
    scoop import my_apps.json
  • help: コマンドのヘルプを表示します。
    scoop help <command>

まとめ

Scoopを使うと、Windowsの環境構築が驚くほどスムーズになります。 特に環境変数を手動で編集しなくて済むのが大きなメリットです。